エクセル困り箱

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【IF関数 複数条件】条件によって異なる処理をしたい!

今回はIF関数の入れ子(ネストとも呼ぶ)を紹介していきたいと思います。

IF関数(入れ子)

IF関数の入れ子とは、複数条件で処理をしたいときに使います。前の記事で紹介した IF関数は1つの条件に対して合致するならこの処理。合致しないのであればこの処理をしなさいと関数に命令するものでした。 IF関数の入れ子ではこの条件なら〇〇、この条件なら△△。どちらにもあてはまらないなら□□しなさいと命令する関数になっています。

どんな時に使う?
複数条件があり、それに対して別々の処理をしたいときに使います。例えば表の中でテスト点数の合計点200点以上ならA。150点以上200点未満は補習、それ以外は×などと処理を分けられます。

言葉で言っていても分かりにくいですね。実際に画像で見て行きましょう。

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このように評価の欄に記述するように複数条件があって、それに対して別々の処理を行います。 実際にやり方を見てみましょう。

実演

IF関数のやり方すら忘れたよという方はこちらのリンクを参考にしてください。

excel-teach.hatenablog.com

まずは関数を選択した時に出てくるウィンドウから見て行きます。 本来のIF関数はこのような書き方でしたよね。

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ですが、今回のお題目である複数条件でのIF関数の書き方はこのようになります。

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偽の場合の欄の書き方が変わっており、パッと見はなんのこっちゃわからんですよねw分かりますその気持ちw私も最初はそうでしたwでも理屈さえ分かってしまえば理解できると思います。まず関数のウィンドウで解説しましょう。

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このような書き方になっております。

ポイント
・論理式には1つ目の条件を書きます
・真の場合の欄には1つ目に設定した条件に合った場合の処理を書きます。
・偽の場合の欄には2つ目の条件と、2つ目の条件に合った場合の処理と1つめ、2つめどちらの条件にも合わない場合の処理を書きます。
・偽の場合の欄に書くIF関数は手打ちで記述することになります。
・手打ち記述の際は論理式と処理結果の間はカンマ(,)で区切りましょう。
・処理結果が文字列の場合はチョンチョン(" ")で囲いましょう。

超単純に言うと、偽の場合に書くものは普通のIF関数ですね。少し掘り下げてみます。 通常のIF関数の数式バーでの記述を見てみましょう。

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次に複数条件でのIF関数ウィンドウの偽の場合を見てみましょう。

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書き方は同じですよね。
要は複数条件にするときは論理式に1つ目の式単体と真の場合に1つ目の式の結果
偽の場合の欄には条件とそれに合う場合と合わない場合を書けばいいのですね。
IF(〇<△,"□","×")みたいな感じに。あ、カンマとチョンチョンは忘れないようにしてくださいね。 それでは数式バーの方でも見て行きましょう。

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分かりやすいように読み解いていきます。

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このような感じになります。
ですがいくつか注意点もあります。画像のポイントの所をよく熟読しておいてください。 実際に社会に出てエクセルを使っていくと複数条件において処理を分けるIF関数の入れ子を使う場面はいくらでもありますので覚えておいて損はない...というか 覚えておかなければならないとまでありますので是非この機会に覚えてください(; ・`д・´)
それでは締めに実際にやっているGIFをお見せします。

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ちなみに今回は2つの条件で処理を行うIF関数の書き方をやりましたが、IF関数は2つも、3つも、4つも条件を分かられるのでIFの中にIFを入れて、その中にIFを入れてといった書き方が出来ます。 その分多彩な条件分岐が出来ますがあまりにも入れすぎると返って記述も大変になるし、その関数に何を命令したのかも忘れてしまいそうなので私は極力データを整理して3条件くらいに絞って入れ子を使っています。 私のやり方は「そういった考え方もあるんだ」程度に思っていてくれれば幸いです。